給与計算実務能力検定で就職できるのか?

経理関係の資格の中に、給与計算実務能力検定というのがあります。
私自身、この給与計算実務能力検定の1級を取るため、去年試験を受けに行ったのですが、事務系の資格ということもあって、女性の方が多かった印象があります。

多分、公式のテキストの表紙に「就職に有利」と書かれていましたから、これがあれば就職できると思われている方もいるのではないでしょうか。
さて、この給与計算実務能力検定を取れば就職できるかというと…残念ながら、即就職に結びつくものではありません。

そう、「就職に有利」であって、「就職できる」ではないんですよね。個人的な考えになりますが、確かに少しは就職に有利にはなりそうですが、それでも圧倒的に有利になるわけではありません。

何故かというと、給与計算って誰でもできるからです。資格があるなし関係なくできるんですよね。
実際、給与の担当している私も、やり始めたころは資格なんて持っていませんから、身も蓋もなく言えばなくても仕事はできるので、問題はないんですよね(^^;

じゅあ、何でそんな資格を取ったのかというと、今の仕事を辞めて再就職するとき、多少は役立つかもと思ったのと、仕事に直結している資格なら勉強しやすいし、取れば実際の業務で役に立つだろうと思ったからです。
確かにこの資格を取ってから給与業務に関する知識は深まりました。

ただ、再就職に役立つかというと、給与計算実務能力検定単品では、ほぼ無意味だろうなというのが率直な感想です。とはいえ、他の資格と組み合わせることでアピール要素には十分なると思います。
同等の難易度の資格でいえば、マイクロソフトオフィス系の資格(MOSとか)をセットにすると、価値が高まると個人的に思っています。

難易度自体も高くなく、合格率は1級でも45パーセント前後ありますので、経理系の資格を持ってみたいと思う方には、ちょうどいいと思います。